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危ない会社

安易な多角経営企業にご用心!

投稿日:2017-03-22 更新日:

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“ホームページがない企業”は、最近極めて稀な存在になってきています。ビジュアルや内容にこそ差はあるものの、どの企業も自社のホームページを持っていることが標準となっています。「企業概要」「事業内容」は、ホームページより容易に把握することができます。これは、就職活動中のみなさまにとって非常に心強いことでしょう。

しかし、その中身を見て信頼に値する企業かどうかを判別するのは、少し荷が重いかと思います。どの企業も当然、自社が良く見えるようにホームページを作成しているからです。

特にわかりにくいのが、多くの事業を行っている多角経営企業。色々な分野に進出しており、就職活動中の方向けのメッセージとしては「企業内ベンチャーを立ち上げることができる」「将来、独立することも可能」・・・といったものが並びます。一見、魅力的なのですが、本当にそうでしょうか?近年、経営を多角化させ失敗した企業が選んだビジネスの代表3つは以下の通りです。

  1.  太陽光発電、売電事業
  2.  水関連、レンタルサーバ・〇〇水の輸入
  3.  ケータイ電話販売フランチャイズ

もちろん、しっかりとした経営戦略のなかでこうした事業に進出している企業はなんの問題もありません。しかし、「儲かりそうだから」とか「知り合いの社長のやっているから」といった安易な理由から参入すると、失敗することが多いようです。もしくは、金融機関やリース会社、投資コンサルタントからの勧めで失敗したケースも。

実際に多くの倒産企業を見てきました。都内のレストランチェーンはランチ時はいつも満席、夜は予約でいっぱい・・・にもかかわらず資金ショート。との裏には、スイスアルプス水の輸入販売事業に進出して、その水が全く売れなかったという悲しい現実がありました。

安易な異業種進出は、いままで築き上げてきた資産を食いつぶす可能性があります。多くの事業に進出している企業に魅力を感じたら、なぜ多くの事業を手掛けているかのか、その理由まで調べたいものですね。





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