就職JYOHO,tenshoku情報

就職・転職の成功は正しい情報入手から < Kawa navi >

人事部 人材開発

従業員教育はいつも後回し?!

投稿日:2017-07-04 更新日:

このエントリーをはてなブックマークに追加

企業の業績が好転すると、必ずと言っていいほど経営者の口から出てくる言葉があります。「従業員教育」です。企業理念や経営方針の中に「教育」という文字を入れている企業は非常に多いのですが、現実的には教育はいつも後回しとなります。ましてや、業績が落ち込んだ場合には、教育費は真っ先に削減の対象となります。“従業員を育てなければ企業の未来はない”と頭ではわかりつつも、目先の利益確保に躍起になってしまうのです。なぜ、従業員育成が後回しになってしまうのでしょうか。

その理由の一つは、教育の効果が見えにくいというところにあります。「研修を実施したけれど、結局効果があったのかはよくわからない」という声はよく耳にします。そんなことを言われてしまう研修は、設計が悪いと言わざるを得ません。いわゆる“インストラクショナルデザイン”と呼ばれる教育を効果的・効率的に設計・実施するための方法論がわかっていないのです。

インストラクショナルデザインの目指すところは、教育の効果・効率・魅力を高めることです。

  • 効果=最終的に学習者がどのような状態になり、何ができるようになればよいのかを、先に明確化する
  • 効率=本当に必要な内容に絞って教育を行う
  • 魅力=学習者に成功体験を得てもらい、研修に参加して良かったと感じてもらう。やらされている感を払拭する

インストラクショナルデザインの目指すゴールを実現するための手法として最も有名なものにADDIEモデルがあります。ADDIEモデルは、効果的・効率的・魅力的な教育をゼロから設計するときの手法であるとともに、既に実施している教育施策を改善する時の手法でもあります。以下の5つのプロセスで実施されます。

  1. 分析(Analyze)=ニーズ(パフォーマンス・ギャップ)とゴールの分析を実施する
  2. 設計(Design)=ゴールに到達するためのストーリーを設計する
  3. 開発(Develop)=設計したストーリーに基づいた教材を作成する
  4. 実施(Implement)=学習者に責任と積極性を持たせ教育を実施する
  5. 評価(Evaluate)=学習者自身のパフォーマンスの評価と設計したインストラクションの評価を行う

このうち設計では、ガニェの九教授事象という理論が有名です。以下の9項目を参考にストーリーを設計する手法です。

  1. 学習者の注意を獲得する
  2. 研修の目的を知らせる
  3. 前提条件を思い出させる
  4. 新しい事項を提示する
  5. 研修の指針を与える
  6. 練習の機会を作る
  7. フィードバックを与える
  8. 学習の成果を評価する
  9. 保持と移転を高める

これらを念頭に従業員教育プログラムを構築することによって、「研修を実施したのに・・・」と後悔しなくなる確率が高まります。経営者が研修の効果を実感する、つまり、研修の実施の成功体験を得ることによって、従業員教育が後回しの施策ではなく、業績に関係なく常に実施する施策になります。従業員教育の成功は、経営者にとってはもちろんのこと、従業員にとっても自分自身がスキルアップするために、WIN-WINとなるでしょう。いきなり研修を実施するのではなく、まずインストラクショナルデザインの理解から、ぜひ。

 

より良い就業環境を求めて、まずは行動を<PR>








-人事部, 人材開発

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

課題解決はマグロ解体ショー!

成功しているビジネスパーソンは、課題解決力が高い・・・。では課題解決力とは?! 数多くの解決方法を持ち合わせているということもありますが、それよりもまず、“課題を特定する力がある”ということです。 課 …

人事部メンバーが退職する会社は・・・

クライアント企業の担当者は、経営者のこともあれば、人事部長のこともあります。彼らのお悩みの一つが、社員がやめてしまうこと。なので、人事部のミッションには、必ずと言っていいほど「社員の流出を防ぐ」「定着 …

「人間、ハタチを超えたら変わらない」のか?!

「人間、二十歳を超えたら変わらない・・・」 「原付のエンジンでは、高速道路は走れない・・・」 人は行動を変えることができるのでしょうか。人材育成の一つのゴールに行動変容というものがあります。行動変容は …

人は何歳まで勉強しなければならないのか?!

「生涯勉強」という人もいますが、実際、社会人になってから、会社に通勤しながら、何かを勉強しているという人がどれくらいいるのでしょうか。もちろん、業務に必要な資格試験をクリアーするための勉強や、海外との …

ファクトベース思考、仮説思考、ゼロベース思考

環境の移り変わり、時代の移り変わりが激しい中で、ビジネスにおいてだけではないですが、様々な場面で色々な判断を迫られます。その時、みなさまはどのようなプロセスを持って判断を下しているでしょうか。一瞬で判 …

気になる企業名を入力してください。

倒産,ブラック,不祥事,行政処分,代表逮捕…
気になる企業名を入力してください ↓

気になる企業名を入力

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。