就職JYOHO,tenshoku情報

就職・転職の成功は正しい情報入手から < Kawa navi >

人材開発

優良企業は人材への投資効率が良いという事実

投稿日:

このエントリーをはてなブックマークに追加

会社において、従業員は「ジンザイ」。漢字に直すと、「人罪」→「人在」→「人材」→「人財」、まれに「人彩」なんて呼ぶ会社もあります。直接従業員がお客様に価値を提供するサービス業だけではなく、製造業でも不動産業でも、会社の価値は従業員のレベルによって大きく左右されると言っても過言ではありません。そこで、従業員に対する教育プログラムを導入するのですが、その効果はどのように測るのでしょうか?教育プログラムを導入・実施したことに満足してしまっては、全く意味がありません。

教育プログラムの効果測定で最も一般的なものは、アメリカの経営学者カークパトリック氏が提唱した「カークパトリックの4段階評価」です。「反応」「学習」「行動」「結果」の4段階で教育プログラムを検証していきます。

  1. 反応:プログラム参加者の満足度を測定、参加者はそのプログラムを気に入ったか、「アンケートの実施」
  2. 学習:参加者はプログラムで伝達している知識やスキルを身につけたか、目的の能力を身につけたかを測定、「達成度テストの実施」
  3. 行動:参加者は学習した内容を実際の職場で活用しているか、行動変容が確認できるかを測定、「回顧調査の実施」
  4. 結果:プログラム参加者の行動変容によって得られた組織貢献度を測定、ただし、プログラムと業績の直接的な因果関係を明確にするのは困難

ただし、このカークパトリックモデルには、費用対効果、つまり、教育プログラムにかけた費用が会社の利益増加にどの程度貢献したかという視点がありません。カークパトリックモデルにROI(Retun on Investment)の観点を加えたのが「フィリップスのROIモデル」です。投資した資本(研修委託費、人件費、交通費、宿泊費、逸失利益等)に対して得られた利益(ビジネス成長)を測定します。利益/資本×100で算出し、ROIが高いほど、投資効率が高い(有効性が高い)ということになります。

人材育成担当者は、こうした効果測定を行うことも責務の一つと言えるでしょう。









-人材開発

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

忙しい現代人のスナックラーニング

みなさまはどのような手段を用いて、知識のインプットを行っているでしょうか?テレビのニュースを見たり、インターネットで検索したり、本や新聞を読んだり・・・。人から聞いて学ぶ、もしくは体験して学ぶことも多 …

目標設定が下手な企業の先行きは暗い

目標設定は、企業としての戦略の象徴であり、社員に対する人材育成の手段の一つです。それにもかかわらず、近年、非現実的な目標を設定する企業や部門が目についています。 例えば、Aという商品をBという市場に対 …

ファクトベース思考、仮説思考、ゼロベース思考

環境の移り変わり、時代の移り変わりが激しい中で、ビジネスにおいてだけではないですが、様々な場面で色々な判断を迫られます。その時、みなさまはどのようなプロセスを持って判断を下しているでしょうか。一瞬で判 …

なぜ中途採用社員は即戦力化しないのか?!

第二新卒をはじめとして中途採用、つまり経験者採用が活発化してきています。年功序列の終身雇用制度がなくなりつつあり、また退職金を設定しない企業も増えてきたことから、従業員にとって転職しやすい環境になって …

「顧客のニーズ」って何?!

モノを販売する時に、必ず出てくる言葉が「顧客のニーズ」というもの。「顧客のニーズに応えるサービスを提供します」は、どの会社にも当てはまるありきたりの言葉ですが、非常に重要な言葉です。しかし、この「顧客 …

気になる企業名を入力してください。

倒産,ブラック,不祥事,行政処分,代表逮捕…
気になる企業名を入力してください ↓

気になる企業名を入力

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。