ビジネスでもプライベートでも、アイデアを出さなければならなくなった時、どうしていますか?
多くの人は、PCを立ち上げ、ブラウザの検索窓に、関連すると思われる単語を入力して、エンターキーを押すのではないでしょうか。もちろんこれは、世界中の人のアイデアに触れることができるため、非常に有効な手段と言えます。しかし、当然のことながらそのアイデアをビジネス利用した場合、特許や著作権の問題が発生しています。参考にするのは結構ですが、真似するわけにはいきません。ネット検索に慣れてしまった私たちではありますが、自力でアイデアを出す方法も知っておかなければなりません。
アイデア出しは、2種類あります。
- 無から何かを生み出す。つまり、0から1を生み出すということで、発明家になるということ。
- 既知の事実や存在をベースとして、新しいアイデアを生み出す。
前者は非常に難しいので、まずは後者からできるようになるとよいでしょう。実行するにはどのような手法があるかを認識することから始め、場面に合わせて使い分けるのです。
- マインドマップ
- ブレインストーミング
- KJ法
- マンダラート
- 逆設定法
- 等価交換法
- エクスカーション・・・etc
これらは既知のものをベースに新しいアイデアを出す手法ですが、いくつくらい実際に利用している手法がありますでしょうか。
このなかで一番有名な手法が、ブレインストーミングです。脳みそ(ブレイン)の中に嵐を起こす(ストーミング)というイメージからネーミングされたそうです。「他者の意見を否定しない」ことを前提として、「その場にいる全員が自由に」発言します。「質より量」を重視しますが、「他者のアイデアを改善、統合」することは認められます。そして書記は、発言内容を全員に見えるように記録していきます。自由にアイデアを出し合うことで、より良いアイデアを生み出そうとする手法です。
ただ、どうしても人前で意見が言えないとか、アイデアが出るだけでまとまらないといった問題が生じる可能性があります。その際は、紙の上で実行するブレインライティングという手法を採用したり、アイデアをカテゴリー別にまとめるKJ法が使われたりします。
あと、ユニークなのは、エクスカーションです。アイデア出さなければならないテーマと、それとは一見全く関係のないものを組み合わせて、新しいアイデアを生み出すという手法です。以下のような順で発想していきます。
- まずはテーマを決めます(「コップの新商品」)
- 続いて、組み合わせる動物(職業や地域でもよい)を決めます( 今回は「犬」にします)
- 連想ワードに「犬の特徴」を洗い出します(「吠える」「ミルク」「走り回る」など)
- 洗い出した特徴とテーマを組み合わせてアイデアを書き出します(「吠えるコップ」=「お茶を注ぐと音が出るコップ」)
- 満足できるアイデアが出るまで動物(職業、地域)を変えながら、アイデアを出し続けます
アイデア出しが上手くなる秘訣は、繰り返しトレーニングすることです。発想を繰り返すことで上達するものだということを自分自身で認識する必要があります。もちろん、経験や知識も非常に重要ですが、まずは“心構え”を忘れずに。