みなさまはどのような手段を用いて、知識のインプットを行っているでしょうか?テレビのニュースを見たり、インターネットで検索したり、本や新聞を読んだり・・・。人から聞いて学ぶ、もしくは体験して学ぶことも多いと思います。
最近、「スナックラーニング」という言葉をよく耳にするようになりました。「スナックラーニング」とは、通勤時間や寝る前の時間など、ちょっとした隙間時間を見つけて、スマホやタブレットで実施するeラーニングのことです。米国などでは、別名「Bite size(ひとくちサイズ) Learning」(簡単にわかる学習)とも呼ばれ、単に簡単なことを短い時間で取り組むのではなく、集中、凝縮された内容を短時間で理解することを目的としています。スマホのアプリでも、最近では学習系のアプリが人気となっています。金額が月200~300円と手ごろであるということも踏まえるとしても、これも「スナックラーニング」が日本に浸透してきた一つの証明とも言えるでしょう。
企業における内定者研修でも、この「スナックラーニング」を取り入れる企業が増えてきました。一時代前の内定者研修と言えば、「課題本を決めて読ませ、感想文のようなレポートを提出させる」とか、「月一回集合研修を設定し、本社に全内定者を呼び、入社前からビジネスマナーをはじめとするビジネス基礎力を叩きこむ」といったものが主流でした。しかし、どれもこれも“おなか一杯”になってしまうのです。特に「給与や出世よりも、休暇を大切にする」という若者が増えてきている風潮のなかでは、入社前にたっぷりと研修を行うことは時代のニーズと反していると言えるのかもしれません。
総務省の公表によると、2015年末の「スートフォン」世帯普及率は72.0%(前年比7.8ポイント増)となっています。スマホの普及は、勉強のスタイルまで変えようとしているということです。