成功しているビジネスパーソンは、課題解決力が高い・・・。では課題解決力とは?!
数多くの解決方法を持ち合わせているということもありますが、それよりもまず、“課題を特定する力がある”ということです。
課題を特定する最も重要な手法が「要素分解」です。
- 要素:それ以上簡単なものに分析できないもの
- 分解:一体をなすものを個々の要素に分けること
具体的なイメージができない人は、中学校の数学で学んだ「因数分解」を思い出してください。中学生時代、「こんなの将来、何の役に立つのだろうか?」と思いながら勉強したアレです。そうです、ビジネスに役立つ考え方なのです。30=2×3×5。素因数分解ですね。これは数字の例ですが、実際のビジネスシーンにおいても、ある事象(課題)をできるだけ細かく要素に分けるというやり方は同じです。要素分解しなければ課題が特定できません。課題が特定できなければ、対策が打てません。
この要素分解をする上で大切な概念が、MECE(ミーシーと読みます)という考え方です。MECEは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った言葉で、「漏れなくダブりなく」という意味です。大きく複雑な課題を、小さくて単純な課題へと要素分解していくのですが、その際に漏れやダブりがあったら、この後策定する対策の効果が出ない可能性が高くなってしまいます。ですから、このMECEを意識しながら要素分解を進めていくことが極めて重要となります。
例)日本国民を分類します。
- 男性と女性=MECEになっている
- 成年と未成年=MECEになっている
- 大卒で就職した人と高卒で就職した人=MECEになっていない(漏れあり:中卒で就職した人は?そもそも就職していない人は?)
- スマホを持っている人とガラケーを持っている人=MECEになっていない(ダブりあり:両方持っている人は?)
要素分解は要素の洗い出しからスタートします。とにかく思いのまま、できるだけ多く紙に書く(アウトプットする)ことをお勧めしています。グループで実施するブレインストーミングのようなイメージです。MECEに注意しながら要素が出きったら、グルーピングです。カテゴリー分けして、要素を整理し、構造化するということです。そして、さらに要素の洗い出しを行います。新しい切り口でさらなる発見があるかもしれません。この手順を繰り返していくと、MECE感があり、きれいに整理された要素分解の完成となります。
ここまで来て、ようやく各要素(各課題)に対する対策を立てることができるのです。
本マグロ一匹を目の前に置かれても、一般の人は(それがおいしいものだとわかっていても)食べることができません。解体し、細かく刺身にすることによって、誰でもおいしくいただくことができるのです。