ヤマト運輸をはじめとする宅配業者の過酷な労働環境が明らかとなるなど、運輸業界では働き方改革が急務となっています。以前から、長距離ドライバーの連続労働が問題視されたり、低賃金タクシードライバーがクローズアップされたりと、何かと労務問題が付きまとう運輸業者ですが、当然、運輸業を志す求職者もいます。
運輸業の面接で聞かれることや見ているポイントを確認していますでしょうか?今回は運輸業界に絞って、実際の人事責任者からヒアリングした内容を公表します。面接に行く前に確認してください。
また、会社選びは重要です。内定取得後「本当にその会社に入社してよいか」は、求められていることを理解したうえで自分に合うか否かを確認し決めて欲しいと思っています。
<海外志向、語学力・・・海運業>
・ペーパーテストのストレス耐性の項目に注目している。平均スコア以上でないと基本的には採用しない。あと、英語力が全くない人もNG。入社後苦労する。【海運業、東京】
・営業職を求めているので、やる気と積極性はまず必要。海外とのやり取りが多いことから、海外志向というか国際視点もあるとよい。【海運業、東京】
・活発でハキハキしている人。我慢強さ、ストレス耐性もあるといい。語学は一般的なテストのみ。TOEICのスコアで足切りはしていない。【海運、東京】
<誠実性、協調性・・・運送業>
・新卒新入社員は営業職としての採用となるため、人物を見る。人あたりが良い。バイタリティがある。そして、一番注目しているのは、誠実さ。何事に対しても誠実な人が営業職で成功する。【運送業、上場】
・毎年2~3名しか採用しない小規模企業なので、会社の雰囲気に合うかどうか、面接を通して観ている。しっかりと育成していく方針なので、数年で社に合わないといって退職されてしまうと厳しいので。【物流業、東京】
・数回の面接ではクセのある人を見抜くのが難しい。入社した後、面接のイメージと全く違ったということもあり。基本的には、やる気、誠実さ、協調性があればよいのだが、この協調性が意外に難しい。【運輸、東京】
<コミュニケーション能力・・・倉庫業>
・特別難しいことは面接時の選考ポイントになっていない。ただ、挨拶ができるか、礼儀をわきまえているか、明るく振舞っているかなど。実は、それが難しいという見方もあるが。【倉庫業、神奈川】
・社員年齢層が高いため、自分の両親くらいの年齢の先輩とうまくやれるかどうか。また、ビジネスパートナーとなる荷主さんたちの年齢層も高いため、年長者とのコミュニケーションスキルが必要。年上から好かれる特性。【運送・倉庫業、神奈川】