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人材開発

本当に人が育つ?!“経験学習モデル”

投稿日:2017-06-15 更新日:

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人はどのようにして育つのか・・・・。その一つが経験学習だと言われています。この経験学習とは、アメリカの哲学者ジョン・デューイが「学習者が環境に主体的に働きかけることで生み出される経験が、学習の源泉であるべき」と主張したことが始まりです。

この経験学習の考え方を社会人の能力開発とつなげたのが、組織行動学者のデービッド・コルブです。経験学習モデルをご存じでしょうか。

  1. 具体的経験:自身の能力を適度に超えるストレッチな経験をすること
  2. 内省的観察:自らの経験や出来事を様々な視点から振り返ること、意味づけること
  3. 抽象的概念化:経験から得た教訓を他の状況でも応用可能な形にすること
  4. 能動的実験:抽象的概念化で得られた教訓を実践で試すこと

この4つのサイクルを回すことができると、人は成長すると言われいます。もちろん、条件によって経験学習が進む進まないもあります。例えば、挑戦性や柔軟性が高ければ高いほど経験から学習する能力が高いこと(個人の資質)、目標達成志向と顧客志向の信念がバランスを保っていると経験から多くの事を学習する(個人の持つ信念)などの要素があるということです。また、管理職では「変革に参加した経験」「部門を超えた連携をした経験」「部下育成に携わった経験」を積むと効果的です。

個人としての成長がすぐに会社業績に現れるわけではありませんが、社員一人ひとりが成長しなければ、中長期的な会社の成長は望めないでしょう。

 





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