就職JYOHO,tenshoku情報

就職・転職の成功は正しい情報入手から < Kawa navi >

制度 雑感

もはや“死語”?!プレミアムフライデー

投稿日:2017-06-03 更新日:

このエントリーをはてなブックマークに追加

プレミアムフライデー。2017年2月に政府や経団連が主導し、始まった働き方改革のなかの取り組みの一つです。2月には各メディアが大々的に取り上げて大騒ぎしていましたが、3月、4月と月末最終営業日が最終金曜日と重なったこともあり、徐々に報道も少なくなっています。とある広告代理店の担当者によれば「社内では、もはや“死語”と揶揄されています」と言う。このままフェードアウトしてしまうのであろうか。

そもそも、「毎月最終金曜日に15時に帰る」のがプレミアムフライデーではありません。
「個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すことで、
(1) 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
(2) 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
(3)(単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる
といった効果につなげていく取組」です。
経済産業省は上記のようなふわっとしたことしか実は言ってません。

「半日有給休暇(全日・時間単位を含む)の取得促進をはじめ、終業時間の前倒しやフレックスタイム制の活用等、各社で工夫し、社員の皆様が月末金曜日の午後は定時より早めに、できれば遅くとも午後3時までに仕事を終えられるよう・・・」とはっきり言っているのは経団連の方ですね。

終業時間の前倒しを強いるものではなく、フレックスタイム導入や有休取得でもよいということです。雑な言い方をすれば、「最終金曜日は消費を増やすように各社従業員を開放し、消費させろ!」ということです。もちろん、何の法的拘束力もありません。

とはいえ、これは働き方改革の一環です。従業員の労働時間はどんどん減るというものです。労働時間が減りますが、会社から労働者へ求める成果、結果、売上、予算は変わりません。この状況には、労働者は注意しなければなりません。「労働時間が短縮されてラッキー」ではなく、「生産性をあげないと落ちこぼれる」と危機感を覚えるべきです。





-制度, 雑感

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

高齢者ではなく高年齢者です。

厚生労働省の発表によると、日本の労働を担ういわゆる“生産年齢人口”(15歳から64歳)は、2013年では62.1%ですが、2060年には50.9%にまで減少すると予測されています。この結果、労働力が減 …

老舗企業は本当に信用できるのか・・・

就職先を決める際に、一つの指標となるのが「当該企業の業歴」つまり「当該企業が創業してから何十年経過しているか」ということです。長い年月の間には、戦争や恐慌といった人災、大地震のような自然災害など、多く …

弁護士事務所も経営難に陥る時代?!

“過払い金バブル”が終焉 難関国家試験の一つである司法試験を突破したからといって一生安泰ではなくなってきました。“弁護士”と名乗るだけでステータスであったのは、今は昔のこと。「稼ぎがいいのは優良会社の …

図書館なら無料で電子書籍をダウンロード可能!

2014年、札幌市電子図書館が電子書籍貸出サービスを本格化させました。これまでも電子書籍の貸出は行われていましたが、これまでは札幌市中央図書館の1階館内のみの専用端末(持ち出し禁止)での利用に限られて …

ワークライフバランス?!

働き方改革で、給与減少?! 近年、「働き方の多様化」や「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を耳にすることが多くなりました。安倍政権が公表している「日本再興戦略」のなかにも雇用制度改革として職務を限定 …

気になる企業名を入力してください。

倒産,ブラック,不祥事,行政処分,代表逮捕…
気になる企業名を入力してください ↓

気になる企業名を入力

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。