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老舗企業は本当に信用できるのか・・・

投稿日:2017-05-26 更新日:

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就職先を決める際に、一つの指標となるのが「当該企業の業歴」つまり「当該企業が創業してから何十年経過しているか」ということです。長い年月の間には、戦争や恐慌といった人災大地震のような自然災害など、多くの企業の存続を揺るがす事態が発生しています。それを乗り越えている企業は、それだけで信用力も増すというものです。業歴についても調べていますでしょうか?

データでみる老舗企業

民間の信用調査会社帝国データバンクが公表したところによると、明治末年である1912年までに創業、つまり明治時代以前に創業した企業(老舗企業)は約2万4500社にのぼるといいます。このうち約9割が明治年間の創業とのことです。
その一方で、江戸開府以前に創業した企業も150社あります。寺院建築を手がける日本最古の企業(株)金剛組(大阪府、578年創業)、「世界で最も歴史ある旅館」としてギネス・ワールド・レコーズに登録されている旅館を経営する(有)西山温泉慶雲舘(山梨県、705年創業)、京仏具を千年以上作り続けている(株)田中伊雅(京都府、885年創業)などです。金剛組について言えば、聖徳太子に百済から招かれた宮大工が四天王寺を建立して以来、寺院建築に携わっているとのことなので、歴史の教科書に書かれている話のように聞こえますが、同社は現在も実存している企業です。

老舗企業2万4500社を業種別に分類すると、トップは清酒製造業で770社。以下、旅館・ホテルが630社、酒小売が600社と続いています。注目すべきは、7位に酒類卸が入っており、トップ10のなかに酒の製造、卸、小売がすべてランクインしていることです。これら3業種あわせると1780社となり、老舗企業全体の約7%を占めています。古くから日本に定着していた産業であるということに加え、職人技で生み出される特殊性や酒造免許などで規制されていることから新規参入が少なく既存企業が守られており、おのずと老舗企業が多くなっていると言えます。

次に、都道府県別で分類すると、最も多いのが東京都の2200社。2位の大阪府(1280社)と比較しても圧倒的に多いことが分かります。3位は愛知県で1270社。これらの都市は、元々の企業数が多い大都市圏であるため、長寿企業が多いのも不思議ではありません。興味深いのがそれ以降です。4位は新潟県で1110社、5位は京都府で1100社となっています。新潟県は、北前船の寄港地として江戸時代から栄えていました。また、京都府は、古くからの都であるだけではなく、その文化的価値ゆえに第二次世界大戦中の空襲被害が比較的少なかったことや、伝統工芸を守り育てる土壌があることが長寿企業の多さに繋がっているのでしょう。
長寿企業の社数だけではなく割合でみると、地域的特長がさらに浮き彫りになってきます。京都府では全体のなかで4.2%の企業が老舗企業となっている。理由は前述の通りで圧倒的トップ。また、2位の島根県、3位の山形県も空襲被害が少なかった県です。戦争が企業活動を止めてしまうということは言うまでもないことですが、と改めて比較すると、そのことを再認識させられます。

老舗企業になるための必要条件は

一般的に、老舗企業、老舗企業のイメージには、非常に保守的で「古い慣習を重んじて変化をしたがらない」というものがあります。しかし実際に、老舗企業に話を聞くと、「私たちは毎日変化しているから、『老舗』という自覚はそれほどありません」という言葉がよく返ってきます。創業100年を超えてなお事業を続けている企業の多くは、「時代にあわせて変化を続けなければ生き残れない」ことを、身をもって知っているからこそ、このような発言が出てくるでしょう。老舗企業は「保守的」というよりはむしろ、変化への対応力や新しい時代のニーズへの適合力をもった「進取性」に富んだ企業が多いということです。長年培った技術と信用をもとに、時代に合わせて新しいものを創り出す力に長けていることが、「老舗企業」の必要条件といえるでしょう。かの有名なダーウィンも言っています。

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。





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